待ちに待ったルームサービスを速攻で平らげ、少し気分が落ち着いた私は美脚モデルの彼女に断って、バスルームへ入り、
ゴージャスなアメニティーを眺めながら「これからどうする?」と呟き、期待と不安の入り混じった気持ちで狼狽えていました。
さて、いつまでもバスルームに閉じ込もっているわけにもいかず、度胸を決めて扉を開けた瞬間!
「アラララッ?」 彼女は灯りを消して、もうスヤスヤと寝ているではありませんか…
私は思わず力が抜けて、落胆と安堵が交錯した気持ちのまま、頭からベッドにもぐり込みました。
翌朝、ホテルにある日本料理のお店で、二人で和定食を味わった後、空港へ向かう彼女にお礼を言って別れました。
そして、私は勤務先へと向かい、ありふれた日常が リスタートしたのです。
【完】
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